悪意の連鎖 動画
悪意の連鎖
猫が演じる不思議な話。
Aさんは、バス停でバスを待っている間に、
先日撮った、
事故現場の動画をSNSに流すと、
深く息を吸い、ほくそ笑む。
この行為は、
道徳的には間違っていると分かりながらも、
日々の孤独感を和らげるためか、
自身の存在を世間に証明をしたいのか、
自分自身でも分からない。
ただ、やめることはできない。
これは、恐らく私にしか見えていないのだろう。
あの黒くおぞましい存在。
何人の人が犠牲になってきたのか、
あれは、きっとこの世のものじゃない。
バス停の横に、いつもいる、黒い影、
どうやら、他の人は、誰も気付いていないらしい。
普段は、ただそこにいるだけ、、
しかし、たまに、
スピードを出した車が停車場の前を走る時、
その存在は、列に並んでいる人を後ろから、
道路に向かって、背中を押す。
もう、この停車場では、
知る限り4人は、車にはねられている。
そのためか、
存在には気付いて居ないようだが、
他の人は、道路から少し離れた場所で、
バスを待っている。。
「無駄、無駄、無駄なのよ。」
「しかし、どうだ、私だけが見えていると、
不思議と優越感が生まれてくる。」
「次の事故は、いつ起こるのかな、、」
自分が絶対的な安全圏で見る、他者の不幸、、
これ程、甘い蜜は他にはないだろう。
「あぁ、きたきた。。」
騒音とも思える車の音が、
遠くから近付いてくる、
きっと、今日もアイツは動く、
今では、これが楽しみでしかない。
「さあ、今日は誰が、、、」
『あーあ、
これは、助からないかもね。
グチャグチャだ』
『まぁ、こっち側にくるだけでしょ?
この子、元々、見える子みたいだったから、
私達の時も、見えてたのよ。』
『なんだか、
楽しそうな顔してたしね、、
自業自得かもね。。』
『轢いた人は気の毒ね。。
あんなに取り乱して、、
可哀想に、、、ふふふ。』
「そうか、、
一人じゃあ、なかったんだ。
まあ、、いいか、、
これで、、、私も、、孤独(ひとり)じゃない。」
人の不幸は密の味がするらしい、、
しかし、人はいつ自分に不幸が降りかかるかは、
分からない。。
人間には、
返報性の原理という心理的働きがあるという、
人々が他者から受けた行為に対して、
同様の行為で返すことを要求する心理。
この心理には、幾つか種類があるらしい。
好意の返報性、敵意の返報性、譲歩の返報性、
自己開示の返報性。
つまりは、互いに利益には利益で応じ、
害には無関心か敵意で応じるという。
しかし、この心理を悪用する人も世の中には、
存在するという。
何か行動する前には、
相手を良く理解する事が重要なのかもしれない。
もしかしたら、
その相手は、踏み込んではいけない、
領域に存在するものかもしれないのだから。
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