ゾンビシステム【ネコが演じる 都市伝説 NO.148】
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ゾンビシステム
猫が演じる不思議な話。
光には光圧と呼ばれる力があるらしい。
現在でも、この力を利用して微小物体を動かすことが可能だという。
これは遠い未来のお話。
人類は新たな労働力を手に入れていた。
亡くなった人を、
特殊光圧ホログラムで復活させて働かせる。
新技術ゾンビシステム。
このシステム、
一度インフラさえ整備してしまえば、
ロボットよりもメンテナンスや燃料に費用がかからないことから、
環境保護にも配慮した技術として、
世界中のシェアを獲得していった。
世界中でホログラム労働法が制定、
瞬く間に広がりをみせていた。
このホログラム人間の特徴は、
感情も無く、疲れもしない、
会話などはAIプログラミングで制御され、
文句なども言わず忠実に仕事をこなせる画期的なシステムで、
死後の労働生産性を上げるために、
人類は成人すると同時に、若い頃のデータを保存。
ゾンビシステムは人類に不可欠な究極のリサイクルと、
人々は幼少の頃から教科書で習い、
この技術を礼賛(ライサン)した。
しかし、特殊光圧ゾンビは実体を伴うので、
視覚的人口密度が上昇し人類はストレスを感じる様になる。
そこで登場したのが仮想空間収容施設である。
生きている間は、働かなくてもよくなった人類は、
その施設で頭に特殊装置を付けることで、
仮想空間へ入り。
各々、悠々自適な生活を送っていた。
人類と特殊光圧ゾンビの棲み分けは完了し、
人々は永遠の幸福を手に入れるはずだった。
しかし、それは、突然やってくる。
あなたのライフはゼロになりました。
これからは、永遠に人類のために働いて下さい。
感情が無いなんて嘘だった。
疲れ無いなんて、、、あるはずなかった。
この地獄に終わりはない。。。
ホログラム人権法が定められるのは、
それから、300年後のことであった。






